1日分のお砂糖

おもにカントリー・ガールズへの思いのたけを書くブログになろうかと思います

「カントリー・ガールズらしさ」とは?

思っていることを書きなぐり。(※画像を足して再更新)

・ノスタルジック
まず、顔立ちが、今っぽくない。垢抜けないとかPMもどっかで言ってましたけど。『どーだっていいの』の衣装着てるとことか見るとほんと思います。あんな、言ったらちゃっちぃリカちゃん人形の服みたいなのを全員もれなく可愛く着こなせている。衣装がひどいっていう感想聞かないですもんね。これは衣装が素晴らしいのではなく、カントリーが素晴らしいのです。もれなく違和感ないってとこがカントリーのすごいとこですよ!しかし梨沙ちゃんとか大学生活も始まってもっと垢抜けていくのかと思ったら、意外に都会っぽくならないですね。どんどん美しくなってますが。田舎の優しくキレイなお姉さんみたいになってきてます。おぜちぃは昔の、80年代のピンのアイドルみたいな顔してる。なんなら尾道三部作のどれかに出ていてもおかしくない。(参考:さびしんぼう

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やなみんは言わずもがな。昔の女優顔。わくいえみに似ていると勝手に思ってんですけど。

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ふなっきもすごいですよね。藤圭子っぽいですもん。藤圭子、ちょっと前にテレビで昭和歌謡曲の特集をやってて、当時のVTRを流してたんですが、当時17歳?くらいで、飲み屋の裏通りみたいなセットで歌ってたんですが、凄みがはんぱなかったですよ。スキを見せたら刺されるんじゃないかっていうくらいの凄み。衝撃でした。すみません、藤圭子についてそれくらいしか知らないで言ってます。なぜかちょうどいい画像が。あつらえたかのような!

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話が逸れました。ももちは垢抜けないルックスを自らつくりあげちゃってるようなところもありますが、昨日の警察署長パレードのスナップ見てたら、これまで思ったことなかったんですけれども、アイドル時代の宮沢りえを想起させるものがありました。痩せたからかな?

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斯様に現在のカントリーはルックスがもれなくノスタルジック。これが、わたしがカントリーというグループを特異に思っている理由の1つでもあり「カントリーらしさ」として好きなとこでもあります。

・ファンシー
現実味のなさ。ってことです。カントリーは徹底して楽曲が古くさい。若い子は新しいもの、次なるものを求めているはずなのに、カントリーのメンバーは本当に楽しそうにやってます。楽しそうってのが肝で。そこになんかぐにゃりと曲がった異世界を感じるんですよね。まあ時折「昔の楽曲を今の子がやるってのも“逆に新しい”」とかエクスキューズがありますけど、新しくもなんともないですよ、古くさいもんは古くさいでしょ。時代の良さっていうのは、そこに生きてないと、体感していないと、どうしたって表現できないものです。例えば今「ロカビリーが来てる」とかだったら別ですけども。そういう、時代を茶化した空気を共有できる世界の中にいるならば、そこで初めて「逆にアリだよね」も言えますが、受け手側もそこまで共有してないんじゃないですかね。もとよりカントリーのメンバーはそんな古い時代の空気を表現するためにアイドルをやってるわけじゃないですよね。なので、もっと自然に現代風味に見えちゃうか、若干の「やらされてる感」が出て普通なんじゃないかなと思うのです。しかし、メンバーたちはあっさりとそのへん無視して、違和感なく、現代から乖離した箱の中で楽しそうにやってます。そこがカントリーのすごくファンシーで面白いところです。

あと付け加えるならば、びっくりするくらい毒気がないところ。カントリーなんてプリン体ゼロと言ってもいい。前にPMのインタビューで、陰口は2人以上になったら乗るなと言っている、なんて話とかありましたが、初期から強く感じるのは「風通しの良さ」です。あらゆる愚痴や、裏だけで言ってたらけっこうネガティブな文句も、カントリーは表で言い、そこに遺恨をほとんど残さない(ように見える)。遺恨が残りにくいというのは多分に年長でキャリアのPMが目線を下げて接しているからできてることだと思いますが、毒気を溜めない環境です。文句と陰口ばかりの環境に居たら、どんだけ優しい子でも下向いて黒くなりますからね。プラス、スペシャルにポジティブで健全な精神を持つまいちゃんと、率直に感情を出せる愛され系のちぃちゃんがいて、女同士のコミュニティで発生しがちないわゆる「マウンティング」なんかもあんまり機能しないんじゃないかな。PMは「野放し」と言ってましたが、誰も押さえつけないから、カントリーはどうもふわふわしてんですよね。しかし、そのつかみ所のなさをいよいよ本人たちが武器にし始めている感もあって、やわらかいのに個性強烈。みたいなことになってきてるのが、これまたファンシーな感じ。

・コミカル
デビュー曲の「ももち出オチ」「嘘くさい台詞」「ごめんねポーズ」から既に芝居がかっていてコミカルなカントリー。ももちがPMってことで初っ端から否応無しに敷かれていたレールなのかもしれません。とはいえ『愛おしくってごめんね』だけならまだ、アイドル的茶目っ気みたいなもので済んでたところが『わかっているのにごめんね』でのあざとい配役を割り振っての演出、『ランラルン』のとぼけた風味の小芝居、『どーだっていいの』での「大阪のおばちゃんを意識したところ」を最も強いポイントとしてアピールしちゃう振り付け、『涙のリクエスト』でやなみんがサックスを吹くっていうのは実際完全にお笑いの演出ですもんね。もうカントリーは楽曲だけ見ても「喜劇的小芝居」が染み付いていることがよくわかります。さらに、最初から各メンバーがうっかり掲げてしまった「ももち先輩に負けないようにトークがんばります」が、これ以上ないくらい順調に仕上がって来てしまっていて、もはや「オチ」のないカントリーとかあり得ない。
で、結果そこから生まれる、凄まじい軽やかさですよ。努力とか根性とか忍耐とか悔し涙とか若さ故の痛ましさとか苦い共感による感動等々からは、完全に切り離されてしまいました。わたしはここに一番「カントリーらしさ」を感じているんですけども。

いろいろ挙げてみましたが、全部リンクしてこその魅力でもあり。わたしが今カントリーを推してる理由です。長かったですかね。読まれないですねこれ。